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2021年5月22日土曜日

暁のヨナ 感想&考察 第2話「ちぎれた絆」

※最新巻までのネタバレを含む場合があります。最後に他の話へのリンクあります。



2話はハクとミンスの会話から始まります。

ハク、寂しそうな横顔をしていますね。

こういう細かい描写、いいですね。

そして…

ハク「幸せになってほしいと思ってる」

という台詞と血塗れた剣の絵が重なります。場面転換の仕方すげえ。


この後のスウォンによる解説は後々(34巻くらいになって)詳しくわかるので置いておくとして、気になるのはヨナが話すところ。

ヨナ「私は… スウォンを忘れることは出来ないと 父上に 伝え…たくて…」

2話の間中ずっと冷たい目をしているスウォンが唯一表情を変えるコマです。ここでも微妙にスウォンの心の揺れが見えますね。

確かにこんな状況下で愛の告白にも等しいことを言われたらびっくりしますけども。ヨナはこういうところで普通に言っちゃうから凄いのかも。


そこに現れる兵たち。

よく考えたらスウォン本人が、兵と一定の距離を保った状態で(?)一人で忍び込んでるのもやばいといえばやばいのですが、相手が武器を嫌うイル王だからこそこんなことができてしまったわけなんですよねえ。

ケイシュク「ならば 話は早いではないですか」

このセリフ気になる。ケイシュクはどうする気だったんだろう。見られなくても場合によっては…という含みを感じなくもないですが。

臨機応変な人間なので何パターンか展開を考えてそう?かも。

逃げたヨナに対して、

スウォン「…捕まえて下さい」

あくまでもそう言います。切り捨てる覚悟はしているけれど、積極的に死んでほしいわけではないという感じ。

2回目に読むと、残酷さ以上に、ケイシュクとスウォンが同じ方を向いているようで微妙に噛み合ってない印象の方が強く感じます。


ヨナが捕まってしまったところでハクが登場。スウォンは表情をほぼ変えていないけどさらに険しくなったような気も…?多分ここは想定内だったのではないかと。

ハク「イル陛下は どこにおられる?」

スウォン「ーー私が 先程 地獄へ送ってさしあげた」

えー??ヨナに言った時はそんな言い方してなかったでしょ?!ってなりました。ここ。

スウォン自身が気を引き締めているというか、後に明かされる通り「幸福に生きて死ぬつもりなんてない」と改めて覚悟した(自分も死んだら地獄に落ちるつもりでいるみたいな)から、というのも多分そうですが、私はハクの横顔を見て、ああ、ここでハクは深い闇を抱えてしまったんだな、と納得しました。

ヨナと違って放心することも涙を流すことももちろんできず、この瞬間にストレートに傷を負ってしまったわけですから。

(そう考えると91話「彼はとても大切な友人だった」に対する感想が、「ハク、やっと泣けたんだ」となったり…?元々の考えとか立場とかを抜きにしても、このシーンと91話を見るだけで、実はハクの方がヨナより後まで引きずっているというのが納得いきますね)


そしてミンスの矢によってなんとか隙を見つけて逃げた二人。

この時のヨナは見ているだけで痛く感じるほど人形みたいな目をしています。

ミンスは何も知らされてなかった様子。兵じゃないし複雑な立場だからなあ…。


ヨナ「私…… 宴の時……父上が泣いて喜んでいたのに 一言も言わなかったわ ありがとう……って」

あーっこれ12話に通じてますね(改めて読むと気付く)

ユンに助けられたことを当たり前と思うなと指摘されて素直に「ありがとう」と作中(多分)初めて口にするわけですが、多分こういうところで後悔したり成長したりしていってるんですね。


ハク「どこへでも行きますよ あんたが生きのびられるなら」

この一言によってあの長い冒険が始まるのが素晴らしい。

強くなっても、ただ正義感から動くというわけでもなく、ただ生きるために生きているみたいな泥臭さとか必死さを捨てていないのが好きです。

ハク「それが陛下への 想いの返し方です」

うん、伏線が凄い笑

これ、177話「聞こえましたけど」で出てくる、アヤメの言葉(「その人もハク様に想いを返してくれればいいのに」)と同じです。

177話を読んだ時は素敵な言葉ではあるけどなぜわざわざそんな表現をしたんだろう?と思っていましたが、2話に戻ってきて納得しました。

この言葉、単に恋愛に限った話じゃなかったんですね。特に親子愛とか主従関係にはぴったりだな、と。


その後見つかりそうになったところでミンスが兵を引きつけに出ていきます。

ミンス「姫様 どうかご無事で」

ここのコマのミンス、儚い美少年って感じがすごくしますね。

再登場まですっかり存在を忘れてしまっていたのですが、とにかく助けてくれた人がいたってことだけはちゃんと印象に残ってました。

彼に幸あれ。


第1話 感想&考察→ https://hana00000.blogspot.com/2021/05/1.html

第3話・第4話 感想&考察→ https://hana00000.blogspot.com/2021/05/34.html

感想&考察一覧→https://hana00000.blogspot.com/p/blog-page_23.html

2021年5月21日金曜日

暁のヨナ 感想&考察 第1話「皇女ヨナ」

このブログで書くべきか迷ったのですが、ハマったので書いてしまいます。
狭くて深いオールジャンルブログということで笑

たまに単行本最新話までのネタバレを含みます。
1,2話ごとに分けて書いていきます。

(ちなみに、伏線・小ネタまとめはこちら→https://hana00000.blogspot.com/2022/09/blog-post_21.html

ということでオッケーな方は暇つぶしにお読みください。(※暇つぶしにしてはあまりにも長い)




えー、結論から言いますと、思った以上にスウォン葛藤してない??ということに気づきました。
初めて読んだときには全く気づかなかったですが。




まずは1話。

全部読んだうえで思ったのですが、一番意味深な回ですね。最初なのに(最初だからこそ?)

冒頭の「赤い星が昇る」、105話その他で回収される伏線の言葉です。

その後のヨナと誰かの会話は考えるのも野暮なので今後に期待しておきます。

そして時系列的な冒頭へ。ヨナとスウォン、ハク、イル王の(表面上の)関係性がなんとなくわかったところでスウォンとヨナの婚約者の話。

ヨナが孤独であること(そしてそれに対してあまり疑問を抱かず生きてきたこと)、スウォンが結婚そのものを考えていないこと、ハクにヨナを託そうと思っている(?)らしいことがわかります。
さらにイル王がスウォンを拒否&これまたハクに託そうとしているという。

最初からなかなか濃いです。
190話前後で大体明かされる部分に繋がってます。

…と、ここまで全部読んだ方にとっては前提みたいなもの。

さらに気になった点に突っ込んでいきます。

その後のシーンでヨナを襲った何者か。
ここで助けてくれたのが(スウォンの護衛とかではなく)スウォンというあたり、スウォンに危害を加える可能性のない人物=スウォン派(?)の人間と思われます。
詳しくは書かれていませんが、あまり全員が全員まとまっているとも思えないので、その中でこういう事故が起こったのかなと。

ヨナを助けたあと、スウォンはダメ押しのように「ハクは婚約者なんでしょう?」と発言。
改めてヨナに今後の運命を言い聞かせているかのような...。
あ、でもちょっとだけヨナの「私スウォンとはいられない」ってセリフを素直に受け取ってそうでもある...。
こういう部分がスウォンの不思議な部分です。

そしてヨナの(ほぼ)告白&手を伸ばされるとスウォンは手を振り払います。
バシッって効果音に一コマ使われてます。
うーん、わからないですけどスウォンは本来こういうことする人じゃない気がするんですよね。
これ、実は相当心をかき乱されているのではないかと。
だって君さっきは自分からヨナに手を伸ばしてたじゃない、という。

その後の「貴女が急に女性に見えて困ります」といい、
多分本当にそれまで(半分意識的に?)子供として見ていたんだと思います。
主に、何にも勘付かずに生きていてほしい、という意味で。

「困ります」っていう表現が秀逸。
案外純粋に照れてる部分もありますし、これから犯行を計画しているのに心が揺らぎそうということでもあるかと。

彼がいるだけで 私は 最高に 幸せなのよ’

色々経験したヨナならこの言葉絶対に否定しますよええ。なんていうか、凄く女の子だったんだなって思う。この発想。
146、147話の間の 番外編 お大事に その2 で、ハクと2人だけじゃなくてみんながいるからいいんだと言ってますし。
当たり前ですが、人間、変なしがらみのない純粋な友達がいた方がいいんです。そういう意味で、四龍とはまた別に、ユンとかリリと出会えて本当に良かったんだと思います。(そういやその二人一番ヨナと年近いよね)


そしてXデー当日。
この後何度となく話に絡んでくる簪の初登場です。

タイトル候補として「花冠のヨナ」があったくらいなのでやっぱりかなり重要ということですね。

簪ばかりに気を取られそうになりますが、私はスウォンの「ヨナの髪(の色)が好き」発言の方が引っかかりました。

候補① 最後だから優しい言葉をかけている
候補② 本心

だと思ったのですが、候補②の方が厄介です。

信じているにしろいないにしろ緋龍王の生まれ変わりとしての髪だということは知っていそうですし、後々何度も「緋龍王は嫌い」的な発言をしています。

もし、こっちの方が最初で最後の本心からの発言だったら…なんか悲しいですね。


そこにハクが登場。

ハク「陛下が探してましたよ 姫様」

イルは何を言いたかったのでしょうか。
どうにも、今夜起こることをわかっていて、最後に改めて「スウォンのことは諦めろ」とか「何があっても武器は持ってはいけない」とか「元気で生きてくれ」とか言いたかったのではないかという気がしてしまいます。

その後ハクとスウォンの会話もしっかり描かれます。
スウォン、結局ハクのこと好きだよなあ〜と思わされます。

スウォン「護衛はハクでしょ」

小さな文字ですが最後にちゃんとそう言ってます。
いやあ、でもそれ以上は言わないんですね。ある意味信頼関係があるからなのか。


イルの部屋に行く途中、衛兵が一人もいないことに気づくヨナ。

ヨナの誕生日=大規模な宴会=いつもと違う(そもそも酔っ払い多)=計画的犯行にちょうどいい

ってこと???

ヨナの誕生日が選ばれた理由のほんの一角だけど見えてきたような…?という感じです。
いや、他にも事情あるんだろうけど、確かにちょうど良かったのかも、などとサイコパス思考をしてしまう状況ですよこれは。
その後の2話を見ても明らかに計画的なんですよ、うん。

16歳=成人という設定らしいので、ヨナが婚約・結婚する前に…というのもあっただろうし、スウォンは緋の病を発症する可能性があるからあまり悠長にはしていられないというのもあっただろうし、一方でヨナの成人までは待ってイル王の行動をきちんと観察しようというのもあったのかなと。考えすぎても仕方ないですがとにかく意味深!)

そしてヨナが部屋に入るとイルとスウォンのシルエットが。
イル王、ちゃんと立ってるところから倒れるんですよね。
ヨナはあの酔っ払い〜とか言ってましたが、寝込みを襲われてるわけじゃないんですよ。
イル王、多分状況をしっかり把握した上で逃げずに受け入れてます。
もしかしたらお互い全てを察した上で二言三言かわしてるかもって思ったり。
ほら、ヨンヒの手記からして、だいぶ昔に情報は入手してるのは確実ですし、城の衛兵がおかしい(自分の一番近くにいた人たちにも裏切られてる?)とかも気づいてそうですし。

そんなところで1話が終わります。
大筋を拾っただけなのにこんなに?という長さになってしまいましたが…。


※追記 ヨナの髪の色について。
結構漫画の表紙とかの絵だと赤紫っぽいんですよね。
だからこそ「暁」の色なのかなーなんて。夕方と明け方って微妙に空の色違うイメージ。


重要な伏線・小ネタまとめ:https://hana00000.blogspot.com/2022/09/blog-post_21.html



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