ラベル 漫画 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 漫画 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年10月19日木曜日

瓜を破る 8巻 感想&ネタバレ 蓮ちゃんの話と別件の予想

 なんだかんだ3巻までしか感想書いてなかったんですけど、最新巻出ててとりあえず買って読んだ感想を勢いのままに書きます(その間全部読んではいます)。

勢いなので次巻以降が出たら考えが変わるかもしれませんが、あえてこのまま残しておこうと思います。


色々とネタバレします。注意

瓜を破る(わる)という漫画です。


Episode.50-51

会う約束をしたのに仕事が忙しくてドタキャンするまい子。

この感想、巻の最後まで読んだうえで書いてるんですけど、2ページ目にさっそくめっちゃ大事なことが書いてありました。

(……重いのはだめだ)

という鍵谷さんの心の声です。これを頭に入れたうえでその後を読みましょう。

そして、その隣のコマには袋。ちょっと後で出てくる通り、鍋とコンロです。この2つのコマが隣に並んでいるあたりから迷いが読み取れます。

鍵谷さんが買ってきた本で勉強を始める一方で、まい子の仕事のトラブルの話が出てきます。

イベントのポスター等の日付ミスなんですけど、こういうの実際後から修正となったら色々面倒だろうなあ~

10/7(実際は10/8)ということで珍しく具体的な日付が出てきてリアリティが増しますね。付き合い始めた夏が過ぎてちょっと哀愁漂う季節が来た感じしますね。

そして、やっぱり会いたいまい子はタクシー+徒歩で鍵谷さんの家の近くまで行くけど迷ってしまいます。鍵谷さんはスマホの音を消して勉強してたのでしばらく連絡に気づきませんでした(要約)。

無事家について、明日朝早いのに…と思いながら触れ合う二人。ここで重要なことが書いてあることに気づいたんですけど、後で触れます。

翌朝、二人は寝坊して、まい子はギリギリで休日出勤に行きました。

ここで別れた後の2人の心の中が少しだけ書かれるのですが、ここも重要なことが書いてある気がするので後で触れます。





Episode.52

前書いてた感想を読んだら小平さんと読んでたんですけど、蓮ちゃんと呼ぶことにします。彼女の話です。

相変わらず人間観察してる蓮ちゃん。味園さんと辻さんのことそんな風に思ってたんかい。

辻さんが週5勤務になったらまた何かひと悶着ありそう(偏見)。でも資格取ったのは本当に偉いよ。やればできる子って誇張じゃないよ。

…というのは置いといて蓮ちゃんの話へ。

ケイタ(音楽好きの眼鏡の人)の急な誘いを断ってトウヤ(音楽好きのイケメン)と前から約束していたデートへ。

ここで断られてリョーカイ!とスタンプ送るケイタはなんというかキャラ通りな感じがする。そもそもなんか雰囲気からスタンプ使うタイプなのがわかる。

ここからは基本悪いことばっかですね。色々と。

・タバコ苦手と思いながら平気?と聞かれたら笑顔で頷く

・トウヤはご飯に対して適当(だから細いのかと納得する)

・トウヤが言った友達というワードに反応(多分女子。そして後のシーンで疑心暗鬼になる)

・おいしかったと嘘をつく

以上の4つと、あと気になるのがお会計ですね。奢る奢らない問題は色々論争が起こりそうな話ですけども。

よく見ると色々細かいんですよ。

まず、お会計4800円。あんまり食べてないはずなのにそんなかかるか?と思って見返したらトウヤがお店出る前にビールもう1杯って言ってました。あっ、なるほど………。二人とも何杯飲んだとかはわかりませんが、まあトウヤの方が飲んだんでしょう。

そしてトウヤが出しているのは2000円札で、小銭は出してなさそう(半分よりは少ない)。

ということで、ポテト私しか食べなかったし、と蓮ちゃんは納得するんですけども、うーん。

こういうのはどっちがどれだけ払うにしても話し合う余地があることが大事だと思うんですよね。自分の分はこれだけ、って最初から決めて出すのはなかなかずるい。

まあそもそもフライドポテトみたいな話あって食べそうなものを、食べる量が全く違う二人の食事で頼むのって危険ですね。よくないっすね。(多分別に蓮ちゃんは普通の量しか食べてないんですけどね)


食事が終わった後、予想外なことにトウヤの知り合いか友達が登場。いきなり3人でとかよくないですよ。こええ~。

友達は蓮ちゃんを見て「は?」とか言うし。

トウヤはいつも同じ(キレイ系な子)だとつまらないから蓮ちゃんと遊んだけどフツーの子でつまらなかったと言ってますけど、そもそも蓮ちゃんの中身を知るような会話してないじゃん。気づけ。

そして「つまんない」って言ってるコマの表情、まあまあ闇落ちしてますね。この人が救われることは果たしてあるのか………。


Episode.53

落ち込んだ蓮ちゃんはスマホで流す音楽では満足できず、もっと大きな音を聞いて忘れたいと思ってケイタが言っていた音楽イベントの方に行きます。

ここでチラッと渋谷駅行きのバス停が映るんですね。

多分渋谷には慣れてるんじゃないかと思います。

前の52話を見ると、トウヤは大体渋谷か池袋で遊んでいると言ってます。なのに(?)会ったのは蓮ちゃんが普段行かない池袋の方。そこからもうダメだったのかもしれないですね。


蓮ちゃんはケイタと合流しますが、ケイタが言った(送った)「友達」というワードに過剰反応します。実際男の子の友達だったんですけどね。

いじけてる蓮ちゃんを「今音がいいから」と言って連れて行くのがいいですね。純粋な音楽好きのいい部分が出てる気がする。

そして、音楽を聴きながら手を挙げた蓮ちゃんのネイル(トウヤに会うからと気合入れて塗ったやつ)までキラキラ輝いてるように感じる演出も好きです。

入場料を払ってもらったお礼にと蓮ちゃんが飲み物を奢るんですけど、泣いてた蓮ちゃんを隣に黙って入場料を払ってるのなかなかカッコイイですな。トウヤと対比になってる感じしますね。別に奢るのが正義とかそういうわけではないんですが。


イベント後、解散しかけたけどまた音楽を口実にケイタの家に行きます。

タバコの匂いが嫌だったはずなのに、クラブ帰りのタバコの匂いが2人にしみついてるのは嫌じゃない……という。確実に気持ちも明るくなってます。

なんでイベントに連れて行ってくれたのかという蓮ちゃんの問に、音楽の話ができる+笑ってくれるのが嬉しいとケイタは答えます。大事だよなあ、そういうの。


Episode.54

いい感じになった二人ですが、帰ってきてそのままなのでとりあえず風呂へ。

ケイタはスキンケアにこだわってる(いい意味で)ようです。あー、なんかそれで言うと逆にトウヤはイケメンだけど肌がくたびれてそう(偏見)

その後二人はいろんな会話を交わすんですけど、特に語ることはない(ただただ二人にとって大事な会話をしている)ので、気になる方は見てみてください。

とにかく付き合うことになります。蓮ちゃんの初彼氏です。

夕方になって帰る蓮ちゃんを送る途中、フライドポテトのテイクアウトを勧めてくれるケイタ。

今度はちゃんと美味しい店でした。

・・・本当にこういうの大事だよなあ。食の好みとか、生きる上で根幹みたいな部分の価値観が合うのって。この二人にとっては音楽もそうなんですけども。

家に帰った後はお母さんとのちょっとしたやり取りがあるんですが、お母さんとも実は息ぴったりだったということがわかります。


ということで一旦この話が完結するんですけど、もう周りの人のことあれこれ観察するのやめちゃうのかな。最初は何考えてるんだよと思ってましたがいつの間にかちょっと好きになってました。蓮ちゃんから見たら周りのちょっと癖強い人たちってこんな風に見えてるのか~という。





Episode.55

仕事のポスターの前で撮った写真を鍵谷さんに送るまい子。

久々に仕事が早く終わったからと鍵谷さんに会いに行こうとするのですが、仕事以外の別件で忙しそうな鍵谷さん。

後日、鍵谷さんの家に行ってみるもやっぱり忙しそう。

ということですれ違っている感じで終わってしまうのですが、これを見てから50話、51話を読み返したんですよ。

資格と正社員登用の話も相変わらずありますし、それ以外にも今回色々ありまして、まずは(この声隣とかに聞かせたくない)とかいう51話の鍵谷さんの心の声ですね。独占欲~~(ではないかもしれない)

…これ、引っ越そうとして内見でも行ったのか?わからないですけど。

あとは、その後鍵谷さんがまい子の服を洗濯してるシーンも気になるんですよ。何がというとわからないですけど、二人のことでも自分のことでも、もう少しちゃんと生活感のある生活を送ろうと何かしてるのかなとか。

あと気になることと言えば3巻とかで出てきたきりの過去の話ですね。何か過去と向き合うようなことをしているのかとか、お父さんと会ったりはしてるのか?とか。

まああくまでも予想ですが。

何の用事があるのかはさておいて、50話に書いてあった通り、重くならないようにしようとしてるのかな、と思いますね。

まい子が忙しいときに合わせて予定を入れたり、誕生日は特別なことしなくていいですってわざわざ言ったりね。

でも、鍵谷さんは普通に誕生日を祝われることに慣れてないんだろうなとも思いますし……。

というわけで次回が気になりますね。



最後に

表紙が総務部のキャピキャピした方(蓮ちゃん談)だったので、ついに夫との冷えた関係に切り込むのか?!とめちゃめちゃ緊張しながら読み始めたけどほぼ出てきませんでしたね。。(今まで何となくその巻の重要人物が表紙になってる感じがあったので)

彼女がメインのエピソードが出てきたら多分マジで緊張しながら読みます。明るいようでいて一番抱えているものが大きい部分もあると思ってるので。

2023年6月4日日曜日

瓜を破る 3巻 感想&ネタバレ 過去のトラウマと未来への希望

前の2巻の感想→https://hana00000.blogspot.com/2023/05/2.html


1巻から面白かったけど、この巻を読んだ時、本当に読んでよかったと思いました。

訳あって、他の巻の感想とは比べ物にならないくらい濃い感想を書いてますが(最後の方)、よかったらぜひ。


ということで1話ずつ感想を書いていきます。

これより後の巻もたまにネタバレします。注意

瓜を破る(わる)という漫画です。



Episode.15

鍵谷さんを家に呼ぶことになって、男性と縁のなかった大学時代を思い出すまい子。


いきなり細かいんですけど、大学時代の回想シーンで、髪が長かった理乃の他にもう1人描かれているシーンが複数回あるので、今後現在の彼女が出てくるかもとちょっと思ってます。

大学時代のバイト先は絵からしてドーナツ屋さんですかね、、ドーナツ、また後の巻で出てきますし。


ところで作業着の鍵谷さんってこんな色なのか……(ここが初出なのか自信ないけど)


鍵谷さんを部屋に入れる直前に彼女がいないことを確認することに成功(?)

鍵谷さんが飲んでるお酒、ほぼ確実にほろよいのパロディですね。ほろよい以外お酒が好きじゃない(つまりただのジュース好き?)私からするとナイス選択。


女性の家に行く&男性を家に入れることが初めてであることを打ち明け合う二人。

まあとんでもなく気まずくて甘酸っぱい(という表現で合ってるのか?)

気まずい中で鍵谷さんが「食べます?」と、蓋を開けます。さっきコンビニで買っていたおやつはじゃがりん(ほぼじゃがりこ)でした。

前会った時、理乃が分けてくれたことを思い出すまい子。

これ、わかる。めっちゃ正しい気がする。相棒みたいな同性の友達と付き合う異性には何か共通点みたいなものがどこかにあるものだと思う。


そして手が触れ合う二人。

積極的で健気(?)なまい子を思わず抱きしめる鍵谷さん。(ああなんか書いてて恥ずかしくなってきた

(後から見ると、隣の部屋から声が聞こえてきて、まい子が気にしてTVをつけようとしている間も全く離れようとしてなかったのが好かれてる何よりの証拠じゃないですか。でもそういうことってマイナス思考になってる時忘れちゃうよね)


でも、TVをつけた途端、なぜか帰ってしまう鍵谷さん。

ここ、最初読んだ時全く別の変なこと考えてました。

帰ってしまった理由はEpisode.20以降でわかります。



Episode.16

そして絶望するまい子。

理乃と会うのですが、その時に着てるの、喪服・・・?(と思ったら理乃がほぼ喪服って言ってたわ)

私はフル(?)ではやったことないですけど、カラオケに行って歌うんじゃなくて悩み相談タイムになるのってやっぱりあるあるなのかしら。

鍵谷さんもノンセクシャルなんじゃないかと疑うあたり、原くんの存在大きいよね。いや、異性としてということでもないんですけど、まい子にとって恐らく人として見たことないタイプだったし、人のプライベートな部分って知るとなんか自分にも重みがのしかかってくるときあるじゃないですか。

理乃と話して復活はしてないけどすこーしだけ元気になったまい子でした。


一方、味園さんと辻さん。

味園さんの口座に彼氏の真からの謎のお金が振り込まれ、家賃か何かだという結論に。

夜には味園さんの家で作戦会議をすることに。

辻さんマジで料理上手そうだなあ………。

そして作戦は……(続く)



Episode.17

会社の同僚の塚田ちゃんの話。

(多分)高校時代、男子の家に行ったら事後に彼女いる報告をされたという……。

よく見て気づいたんだけど、服とカバンの感じからして二人とも同じ高校っぽいじゃないですか。彼女いるの隠してたの冷静に考えたら策士なのでは???まあ、彼女が他校(主に女子校)とかもありそうだけど。

そして冷静に考えたら、翌日から色んな意味で居心地が悪すぎる。


当時はセンター分けのロングヘア―でイケイケのギャルっぽい(と私は思いました)見た目だった塚田ちゃんですが、現在では前髪を作って冷めた目をするようになりました。

休憩しながら珍しく感情的になってしまった時のこと(1巻参照、味園さんと)を思い出していると本人登場。

1週間有休を取るという報告+素直な謝罪に怖っ、となる塚田ちゃん。知ってたら怖くないんだけどやっぱり外から見ると怖いのか……。

まい子&染井さんとご飯を食べてるときにその話題に。

味園さんの行き先が海外ということで、彼氏と旅行とか?と素で言ってしまうまい子。

わかる~~。言わないようにしててもこうやって広がるのよ噂って。

ところで、味園さんのことを未経験だと思っていたと言ってしまうあたり、塚田ちゃんはまい子の心の中に全く気づいてなさそうな気がする。洞察力は鋭いけど、実は仕事に全く関わらないと思っている限りそれを発揮しないようにしてる気すらする(すぐ後のシーンで最近のまい子が暗いということには気づいてることがわかるけど)。


昼休みが終わって戻ると、エイコウ(会社)の鍵谷さんではない人が。。

また吹き出しが黒くなってるまい子でした……。


というのは一回置いといて、また塚田ちゃんの話に戻ります。

1巻冒頭でできたと言っていた彼氏登場。

味園さんの話をするのですが、謝られても私が傷ついた事実は消えないと怒った表情で言っているあたり、ちゃんと感情的な部分の方が素なんだろうなと。そして意外と打たれ弱いのかも……と思ったり思わなかったり。まああの時の味園さんは普通にひどいこと言ってましたけど。


ご飯が終わって彼氏を家に誘う塚田ちゃん。彼氏はオレが行ってばっかりだけどと言ってますが、何か理由があるんでしょうか。パッと思ったのは、塚田ちゃんが自分のペースに持っていきたいのかなという。あとは、この時までは結局のところ相手に興味がなくて、属性でしか見てなかったということなのか。


道端で酔っ払いと思われる倒れている人を発見。

塚田ちゃんはほっておこうとしますが、彼氏が交番に向かったのを見て、自分はドライというより冷たいのかも?と思い始めます。


Episode.18

冷たいと思われて、彼氏が家に来るのをやめてしまうかもと思い、自分から家来なくていいよという塚田ちゃん。

えっ怖い。普段からどれだけ計算して動いてるんだろうと思うと怖い。

考えすぎタイプの人だとたまにこういう人いると思うけど、あくまで冷静に計算して動いてるていなのが一番怖い。

いや、キャラとしては好きなんですけどね。1巻時点のこじらせ度は実はトップだったんじゃないかと思えてきましたね。。

そしてここでの彼氏の対応凄いっすね。これは正義を押し付けるタイプではなく本当に配慮できるタイプですわ。

いい雰囲気になるものの、頭を冷やすために謎の発言をして帰ります。


そして翌日以降の朝。西武池袋線。池袋駅ですね。

とりあえず鍵谷さん&まい子とは反対側(?)に住んでますね。

駅が複雑すぎて道に迷ってる女子(就活生?)がいて、普段だったら通り過ぎていたところだと思いますがしっかり助けて、いい気分になっていたところ腕をぶつけました。(オチ?)


昼、まい子と二人でカオマンガイのお弁当を食べます。タイと特に繋がりがない(はず)の二人が食べてるあたり、物語全体のゆるいつながりを感じます。

塚田ちゃんは、まい子が何に悩んでいるのか聞いてみようとしますが、まだ言えないと言われます。

うーん、そりゃあそうよね。会社の人だと友達っぽくはなれてもそこまで言わないよなあ。。塚田ちゃん相手の場合言いづらい理由もちゃんとあるし。


帰り、腕を怪我しているのを見て席を譲ってもらいます。譲ってもらうと嬉しいのわかる~~。私も優先席に座る対象になったことがありますが、大体は自分で席を確保してました。そして、たまに譲ってもらうと、安直に人生捨てたもんじゃないなという気持ちになってました。


家に帰ると、彼氏がお弁当を買ってきてくれてました。

なんというか彼氏優しいなあ……。

ラスト、塚田ちゃんが属性でできた世界から目覚めて、初めて生気のある(?)笑顔をしていてよかったです。


Episode.19

なんとか正気に戻っているものの、落ち込みっぱなしのまい子。

給湯室で沈んでいると、

派遣社員の小平さん初登場。

小平さんを案内している沢さん(完璧な女性?みたいなキャラ)が新築マンションを買ったという話になったり。

一方で小平さんが突然卑屈な発言をするのでどう返せばいいかわからないまい子。沢さんは動じてないんだろうななどと考えますが、多分後の巻を読む限り戸惑ってはないけどイライラはしてますよ。


まい子は、理乃が言っていた通り何か趣味を見つけようと思って迷った結果、ゲームセンターに行くことにしました。

そこで鍵谷さんと遭遇。

思わず逃げ出したまい子を、鍵谷さんは追いかけました。


Episode.20

そう思うの私だけかな?と思ったけど、やっぱり私だけじゃないと思うんですけど、この20話が1つのクライマックスだと思います。


明かされる鍵谷さんの過去。

母が亡くなって、一人寂しく過ごしていたある日(父は生きてます)、将棋と出会う。

筋がいいと褒められて、奨励会に入ることに(ざっくり言うとプロを目指す機関)。

途中までそれなりに順調でしたが、年齢制限で諦めることに。


ここからはこんな感想を書くか迷ったんですけど、意を決して心のままに書きます。

鍵谷さんは自信なさそうにしているけど、やっぱりカッコいいと思うんですよ。

本編開始以降(時系列で1巻最初以降)も重要なシーンではしっかり動いてますけど、そして本人に絶対自覚はないと思うし作者さんがそう考えているかもわからないんですけど、鍵谷さんの本当の運命の分かれ道は、まい子と出会ってからではなく、「夢が叶わなくても生きていかなきゃいけないんだ」と思った瞬間だったと思ってます。

少なくとも私にとってはそうです。

ぶっちゃけるんですけど、私の身近(知り合いレベルじゃなくもっと身近)にも将棋をやっていた人がいます。その人は奨励会に入る直前の段階で諦めました。

わずか12歳くらいでした。

でも、今も全くそこから立ち直れていないように思います。

鍵谷さんは立ち直れてないのかもしれないけど、父に世話になったと思ってるし、働き始めたし、一人暮らしを始めたし、もう、「夢が叶わなくても生きていかなきゃいけない」と思った直前の1コマみたいにペットボトルごみを溜めっぱなしにしていません。

ちゃんと大人ですよね。

そもそも、これまで将棋しかしてこなかったって言ってるけど、全然そんなことない(と思う)。一人で工夫して料理も作ってきたし、周りの人ともそれなりに会話してきたし。授業中に教科書を立てて詰将棋かなんかをやってたのだって、強くなるため以上に、自分を貫くという点において無駄じゃなかったと思う。(1コマしかない描写への謎考察)


現実は鍵谷さんみたいに行かないこともあるんだよなあとちょっと胸が痛くなりつつ、IFの世界を見せてもらった気がして心が洗われました。

この20話を読み始めた時、あれ?今までと別の漫画??というくらいテイストの違う話が始まって迷い込んだような気分になりましたが、本当に私にとってこのストーリーでなければダメだったし、出会えてよかったと思いました。


後の巻の話にも繋がりますが、この話を読むと、鍵谷さんがテレビを持っていないことに納得してしまいました。まあ、テレビに限らず家にほぼ何もないんですけど。でも、やっぱりテレビはインターネットと比べて自分の見たい情報だけを見ることができないんですよ。嫌な情報がいきなり目に飛び込んでくる可能性も高い。(結局ネットでも見てたけど)

そして、私自身、Episode.15からの20を読んで、自分のことじゃないのに傷ついていた自分に気づきました。

どうしても逃げたい日もあるし、逃げても、別のところで逃げなければ何とかなる、って言ってもらえたような気がしました。


Episode.21

雨の中ずぶ濡れでまい子に追いついた鍵谷さん。

とりあえずまい子の家に入れてもらうことになりました。

いや〜ここ、詳しくは言わないですが心の声多めで、絶妙にすれ違ってて絶妙ですね。。

ところで、風呂用アロマキャンドルってのがあるんですね。普通にオシャレだしいつか買ってみようかな。。


ラストは再び味園さんの話に。

辻さんと作戦会議して、タイに彼氏を探しに行くことになったのでした。

海外旅行の手配慣れてるとか辻さん能力高くないか??と率直に思いました。周りから煙たがられてるけど、内容によっては普通に仕事できるタイプなのではないだろうか…。

そして髪を切ってからタイへ。

印象が変わるというのもそうだけど、タイは暑いので髪を切って正解だと思います。

それにしても旅っていいな。傷心旅行じゃなくて探しに行くってのが本当にいい。

[続く]



ということで、心の中をぶちまけた3巻の感想でした。

もっと書きたかったけど端折ってしまったところもありますが。

何度読んでも心の中がざわざわするけど、受け入れて生きていきます。



2023年5月30日火曜日

瓜を破る 2巻 感想&ネタバレ 不器用な二人の友情とデート

 1巻の感想→https://hana00000.blogspot.com/2023/05/1.html


よく見ると1巻でかなりの伏線が張られた感がありますが、この2巻はなんでしょうね、、ある意味一番青春でしたね。

ということで1話ずつ感想を書いていきます。

これより後の巻もたまにネタバレします。注意

瓜を破る(わる)という漫画です。


Episode.08

前の話からそうなんですけど、辻さんはみんなにちゃん付け、もちろん味園さんにもちゃん付けなんですよね。すげえよ辻さん。まあ後の話を見ると、今更呼び方変えるのも、、と思いますけど。

辻さんにランチに誘われるも断り、お弁当を買おうとする味園さん。

目に入るタイ料理のお弁当。タイ料理って美味しそうですよね。彼氏が心酔している気持ちもなんかわかります。

楽しそうにしている辻さんを見ながら「よりによってこんなタイミングで」と思う味園さん。

めちゃめちゃ意識してますよね。マジで。主婦になった辻さんとは違うルートで幸せになった自分を見せなきゃという気持ちを感じます。


一方、辻さんはランチを食べに入ったお店で、「主人が苦手でこういう(ボロい)とこ来ないから新鮮」などと言います。

最初に読んだ時マウントの取り方もやばいし色々といただけない!!他の発言はともかくこれだけは無理!!!と思ったんですけど、よーく読むと印象が変わりますね。

私は好きだけどね、というのは方向性の間違ったフォローというより、「私は好きなんだけど夫が苦手だから普段行かない、それが嫌なわけじゃないけどたまに何だかなあと思う」というのをマウント風に言い換えてるんだと思います。後を読むと私の妄想じゃなく多分本当にそうだと思います。

そして、辻さんが復帰初日に配っていたクッキーを褒めるまい子、ナイス。

夫も子供も辻さんの料理を黙って食べるから、褒めてくれる人が嬉しい、、みたいなことを辻さんが言った瞬間、(あ、流れ変わったな…)と思いましたもん。

ハーブを入れておしゃれな味に、というのもさすがですね、辻さん、おしゃれに見せる方法を熟知してます。

そして上司(新田さん)の過去を暴露する辻さん。新田さんのエピソードも何か今後出ないかな。


彼氏との色々を思い出したり考えたりする味園さん。

そういや地味に料理男子多いな。

私が真だったらこんな私と一緒にいたいのか?というコマ、味園さんが二人描かれてるんですが、これどっちがどっち?と一瞬思ったのですが、多分髪型と眼鏡の有無だけでなくクマのあるなしと表情で描き分けられてます。


Episode.09

扉絵で味園さんがクマを(多分コンシーラーで)隠してます。細かっ。いや最重要かも。


会社に行くと、まい子と原くんが仲良さげに喋っているのを見てイライラしてます。

いやそれ違いますよ。付き合ってる男女はこんな絶妙な距離感の会話を仲良さげに大っぴらにしないですよ。隠せないタイプの人間はもっと変な会話してますよ()

そして辻さんがフロアにやってきて始まる修羅場(多分)。

新田さんが3人でランチに行かないと誘うという形で仲裁に入ってきますけど、それは普通にミスってると思います。先生に言われてはい、仲直りね、で終わらないんですよ。大人になると。

ここで、意識しすぎてて逆に仲良いかよ、って言ってる塚田ちゃんは分析能力凄まじいですね。

このへん読んでる時はまだ塚田ちゃんのキャラについてあんまり認識してなかったんですけど、本当に凄いと思います。


新田さんが辻さんと味園さんの過去の話をして周りは驚きます。


Episode.10

明かされる味園さんと辻さんの過去。最初二人は仲のいい同期でした。

順を追って説明するのもアレなのでまとめると、

辻さん→ゆるく生きたいし、職場にいても居場所ないなと思ってたので結婚退職

味園さん→仕事に必死になるうちにピリピリ、辻さんとの仲も拗れる、仕事を頑張っている自分をカッコいいと言ってくれた真と付き合う

という感じですね。

結構緊張しながら読みました。

最初の頃の味園さんの言動が若干自分に心当たりある感じがして。でも、私はやっぱり出世したいタイプではないのでこうはならないかもしれないですね。

それにしても、優しいねと言われて辻が優しいからと返す若い頃の味園さん、切ねえ〜〜。。


Episode.11

彼氏が出て行ってから毎日眠れない味園さんは帰りにふっと転んでしまいます。

これマジでわかる。

フィクションの中だと倒れるとかの方がありがちだけど、本当に余裕失うというか周り見えなくなってると、まず転ぶことあるよね(ギリギリほぼ経験ないけどわかる人いません?)

通りかかった辻さんに手当されながら、ついに二人は心を開いて話し始めます。

辻さんは辻さんでだいぶ家庭崩壊してないか…??

こんなこと死んでもママ友に言えない、ってのも、周りのママ友が強すぎるんだろうなあ。そりゃあ逃げたくもなりますよ。

改めて職場復帰おめでとう、辻さん。

新人の頃味園さんが辻さんに渡していたパピコ(仮)を辻さんが味園さんに渡して終わります。


これにて一件落着。

ここでブログタイトルを見てみてください。うまいこと言った風になってます。ちょっと気に入ってます笑


Episode.12

初めて登場する鍵谷さんの私生活。

本編(?)来たー〜〜!!

初見で気づかなかったし、その後を読んでもすぐには気づかなかったんですけど、ゲーセンで大会出ませんか?って誘われても興味ないと答えるのは伏線だったのか。そういうことか。凄いわこれ。次の3巻を読んでからもう一度戻ればわかる。

そして家でベッドに転がりながらスマホ見てるんですが、、そうか、大田区なのか。ほー。(後で出てきますが、最寄り駅久が原みたいですね)

ネットニュースが目に入ります。めちゃめちゃ現実みたいなニュース出てくるやん、と思って見てたらこれも(略


会社では、辻さんと味園さんが急に仲良くなってて原くんやたら怖がってます。この後も何度かなんなのあの二人??という目でみんなが見てるシーンがあったと思うのですが、やっぱり怖いか。うん。


そしてついに会社でちゃんと再会するまい子と鍵谷さん。

あまりにも気まずすぎてどうやってここから何かが始まるのよ、、と思ったら鍵谷さんがスマホに貼ってたシールからゲーセンの話に。

嘘みたいな話(?)だけどこういうの大事だよなあと思います。

自分の趣味がわかる物を持ってると話盛り上がることありますもん。

というか、ちょっとだけ世間話する場面って割とそれで切り抜けること多い気すらしますもん。

めちゃめちゃ細かいんですけど、鍵谷さんは一人称が「オレ」なんですけど、「僕」と言い直していて、その後は「僕」になってるんですよ。このシーン。


話が盛り上がって、思わずまい子は鍵谷さんをご飯に誘いますが…。


Episode.13

鍵谷さんめっちゃ引いてます。

でもいい人そうだからという理由で(&断り方がわからないから)OKしました。

実際にいい人そうだから誘いに乗ってみたら付き合うことになった例聞きますからね。いい人そうというとアレですが、ちゃんとした人っぽいという方が近いかもしれません。

携帯番号を交換し、まい子が改めて名乗った直後、鍵谷さん顔を赤らめてます。

この瞬間、ただの普通のOLっぽい人でも仕事先の人でもなんか揉めてた人でもなく、「香坂さん」という存在になったんですかね。


一方、いなくなった彼氏を探す味園さん。会社の人に聞くとなんと休職してタイに行ったという。

心配してくれてる辻さんからのLINE(多分)、たまーにいるタイプのカラフル系LINEで笑いました。いや、白黒なんですけどね、色味が伝わってきますもん() ここで再現しようと思ったけどアレです、LINEにしかない謎のポップな文字です。

ちなみに私は2人くらいこのタイプ見たことありますが、二人とも当時小学生でした()

そんな辻さんですけど、味園さんからしたら通常運転だし何だかんだ気遣いしてくれるし安心感しかないですね。


さらに一方、というか続けて、まい子と鍵谷さんのショートメッセージ(LINEではない)。

業務連絡の文面すぎて辻さんとの落差が凄いんじゃ。

約束した瞬間と実際に会っている時はいいのに、準備したり出かけたりするのが面倒になる現象(仮)を感じつつ、対面する二人。

待ってる時のまい子の表情、なんというか「正解」すぎる。

会社とか学校で会うのと、わざわざ待ち合わせしていて相手を見つけた時って全然違うよね。うん。

そして金曜の夜だからなのか空いているお店が見つからないのですが、まあそういうこともあるかもしれないよね(知らんけど)。学生の場合好きな時間にご飯に行きがちなのであんまりそういうことを感じたことないですが、社会人は同じ生活時間(?)の人多いはずですからね。

そして結局行くことになったお店は…。


Episode.14

マックでした(名前は本家とちょっと違うけど)。

デートでマック経験ある派ですが、夕飯時だと居座りづらそう。午後3時から6時くらいとかはめちゃめちゃいいんですけどね。お店の構造によっては端というか変な場所に席があって、そこなら全然人が通らないですし。

そこで何を話せばいいかわからず、特に盛り上がらず。鍵谷さんは29歳、まい子は32歳なのですが、お互い年齢を知って微妙に驚いてますね。それにしてもよくこの年齢設定にしたなって。絶妙of絶妙。


結局鍵谷さんの提案でゲーセンに行くことに。

ゲーセンの知り合いに彼女って思われてるのいいですね。

普通に考えたらまだ付き合ってない人をそこまで自分のフィールド(?)に連れていかない気もしますし。

また二人でゲーセンに行ってくれ。そして実はあの時は違ったけど彼女になりましたって言ってくれ(圧)


隣に座ってて距離が近い二人。正面に座るより隣に座る方が喋りやすいらしいですからね。

鍵谷さんはわかりやすくドキドキしてるけど、絶対まい子もドキドキしてるよね。ドキドキしてるけどあざとく振舞う余裕はあるくらいの感じがする(基本ナチュラルいい子キャラなとこあるけどこの辺りはマジであざといなって思いました、ちなみに褒めてます)


そして閉店(23時)まで。

たまに小さな花が舞ってる演出普通に好き。笑


そして鍵屋さんの名前の話になるんですけど、このシリーズ微妙〜に苗字も名前も特徴ある人が多いので、なんか意味あるのかなと思ったり思わなかったり。


もう少し話をしようということで(そんな落ち着いたやり取りでは決してない)、まい子の家に行くことになります。[続く]



というわけで、味園さんと辻さんに進展&まい子の運命が動き出した巻でした。


次(3巻の感想)→ https://hana00000.blogspot.com/2023/06/3.html


2023年5月26日金曜日

瓜を破る 1巻 感想&ネタバレ 1コマ目はさりげなく、ラストはインパクト

 多分このブログで書くには全体的に大人すぎる内容なので色々ぼかす部分が多くなるとは思いますが、大枠の(?)あらすじは公式の紹介みたいなので書いてあると思うのでそちらを。

漫画の一気読み、たまにやるけどこの漫画は初めて本当に一気読みしました。

なんというか、読んだ後に心を支配する系の作品の中でも特にヤバかったです。

現実に近い感じもするからなおさら。

頑張って感情を込めて(?)感想を書こうと思ったのに書けてませんが(感想が細かすぎ)、良かったら読んでいってください。めっちゃネタバレしますが、ストーリーだけを追いたい人には適してないかもです。(※これより後の巻もたまにネタバレします。注意)

瓜を破る(わる)という漫画です。



Episode.01

1話目から主要人物は割と出てきているので、爆速でその後の巻の内容も若干含むネタバレ(雑)。

主な舞台は主人公の務める会社です。

実を言うと7巻冒頭をお試しで読んだのが最初だったので、大学生くらいの話かと思っていたら裏切られました。


会社のメンバー↓(後に増えますが)

・高校の時彼氏ができたきりで男性経験がない主人公、香坂まい子(32歳)

・クールで理性的、3年ぶりに彼氏ができたけど…?という塚田花絵

・2歳の娘を育てながら働き、何か全部中途半端だなあと思っている染井菜々

・ノンセクシャルを隠そうとして下ネタを言ってしまう原くん

・仕事人間で堅物っぽく見えるが実は10年彼氏と同棲している味園さん(先輩、39歳)


1コマ目が好きですね。

まい子の同僚の塚田ちゃん(呼び方わからん)が3年ぶりに彼氏できた宣言をするところから始まります。

後で彼氏が出てきた時、そんな話してたっけと思ったのですが1コマ目からしてました。


その後の細かい説明は置いとくとして、とにかく主人公まい子からするとみんな彼氏彼女いたり結婚してたりするじゃん!!となるわけですね。

唯一彼氏いなさそうに見えた味園さんにうっかり(?)質問したところ10年同棲していると言われ。

本当に追い込まれてる時って、実態がどうであれ周りの人のリア充な面ばかり見て卑屈になりますよね。

そして心に迷いを抱えながら高校の時に付き合った唯一の彼氏だった佐伯くんと再会。

再び未遂に終わります。

ネタバレにネタバレを重ねるのですが、まい子目線だと痛がったから未遂に終わったのですが、佐伯くん目線だと我に返って罪悪感が湧いたという方が近いんじゃないかと思います。人生、すれ違い。

何度か見返してて気づいたんですが、イメージとしてもリアルでも、ほっそい道(歩道の端っこみたいな一段高くなってるやつ?)を歩いてるシーンがあるんですよね(1話の中だけで両方ある)。

これって一人っきりで世界が広がらないまま歩いてるってことなのかな。タイトルにも通じますよね。そして、その道を歩き終えた瞬間から物語は始まる...という。何読んでても思うけど1話目って深〜〜い。



Episode.02

子どもが熱を出して保育園から呼び出されて会社早退というイベント、社会人になったらよく見るものなんでしょうか。私は幼稚園でしたが、きっと親が迎えにきてくれた時があったんでしょう。

結果的に独身の人に仕事が多く回る現象、マジでどう考えたらいいんでしょうね。

適度な田舎じゃないと無理な気もしますが、理想論としては(変な意味じゃなく)会社のみんなが家族みたいな感じで、子どもの世話をしたい人が早く帰って働きたい人が働いて、時には独身者が同僚の子どもの面倒を見てもいいんじゃないかと思ったりするんですけどね。現実って厳しいよね。


と、なんか色々言ってしまいましたが、染井さんが子どもの発熱で呼び出され、塚田ちゃんは彼氏が店を予約しているからと帰り、まい子は残って仕事してるわけですね。


で、コピー機を使っていたら突然の故障。

そこで呼んだ業者の人がですね、、、

運命の人だったんですよ。

彼の名前は鍵谷千里。

多分暖かい季節だというのにマスクをつけていた。(なんの語り)

ここからの一挙手一投足(2つの意味で)は全部大事だと思うんですけど、その中でも変な(でも重要な)ところに注目してみます。

鍵谷さんと名前を言うまい子に対して、他の人みたいにエイコウさん(会社名)でいいんだけどと思う鍵谷さん。

これ皆さんどっち派ですか?割と真面目に。

私は会社名で呼ぶの絶対嫌ですね。社会人になったら気持ちが変わらないとは言い切れないですけど。

会社に属して、ギリギリ〇〇社の△△さんになるとしても、〇〇さんにはならないでしょという気持ちに。。あ〜これ母になると〇〇ちゃんママになる現象と同じですよね。うん、一回深く考えるのやめよう。

と、まあそれで鍵谷さんは珍しく名前で呼ばれてびっくりするんですけど、その先の話のネタバレをすると、別にだからと言ってまい子のことを記憶していたというわけではないんですけどね。

でも、その事実を後で思い出して、それがじわじわ効いていったような気がしますね。


仕事を終えたまい子は上司の新田さんに動物園のチケットをもらい、翌日は成り行きで原くんとサシで飲みに行くことになります。


Episode.03

会社帰りに飲みに行く原くんとまい子。

彼女がいると思っていた原くんが実は別れていたことを知ります。

えーと、まあ、要するに、彼女に誘われてもやんわり断って断り続けて、彼女がもう無理!!ってなってしまったという流れですね。

原くんの相談に乗っていい人っぽく振る舞いながら、ほぼほぼ周りの人の話のサンプルを増やしたいだけのまい子、リアルだなあ...。


Episode.04

帰国子女だという原くんと別れ際にハグ。

変な空気にならない?と思ったけど大丈夫でした。

後日、新田さんにもらったチケットで大学時代の友達の理乃と動物園へ。

そして明かされる(というほどでもない)、まい子が女子大出身という事実。

なるほどだからか!!!

まい子、ここまで拗らせるには社交性も容姿も良すぎですもん。

私は女子大ではないですが、女子校出身なので気持ちはわかります。インカレでどっかのサークル入るとか、多少冒険しないと難しいよなあという。


Episode.05

彼氏がいたら人生変わるのかな…という空気を出してるまい子に対して、

理乃による「自分を支える柱は多い方がいい」理論。これ本当に思います。

依存しない方法ってたくさん依存先を作るしかないって言いますし。

趣味の柱が太いからいいんだという理乃の趣味、宝塚か?!

理乃がまい子に食べさせてくれたやつ、じゃがりこもどき(作中の名前じゃがりん)に見えますね。後にこれ再登場するのでお楽しみに…。


からの後半は仕事のことで味園さんに怒られる塚田ちゃん。

寿退社して主婦にでもなれば?!という割とアウトな言葉を浴びせる味園さん。

染井さんが辻さんへの私怨入ってるよとボソっと言うのですが、この辻さん後に大活躍ですよ。色んな意味で。

新田さんが上手いタイミングで仲裁(?)に入りますが、そういうところができるあたりデキる上司感ありますよね。知らんけど。


理乃の話に則って(というか自分の思考回路のヤバさを感じて)、何か趣味を探さなければと思うまい子。

今の趣味は強いていうなら映画…ここ大事ですよ。


Episode.06

新しい趣味として陶芸をやってみます。

そこで隣でやっていた男性に(その後で)ナンパされてしまうんですが…。

骨ばってて大っきい手だな…

とか考えてるの、だいぶ後の7巻あたりのある人の心の声からもわかる通り、まあそういうフェチなんでしょう(女子は皆好き説あるけど)

帰りに声をかけられ、ずるずると誘われ、帰る帰らないの問答に。


そこで鍵谷さんが偶然通りかかるのですが、

まい子は思わず名前を呼んでしまう&仕事関係の人に見られた、、と気まずそうにしているのに対し、鍵谷さんは名前を覚えていたことに対して引いてます。

これ、偶然通りかかるのは漫画あるあるだけど、二人の心情の落差は全巻を通してもめっちゃリアルだと思いました。(結局鍵谷さんがどうこうだけでなくまい子は人間が好きだから些細なことも覚えてるんだと思う)

よくここから付き合ったな。。二人とも頑張ったよ色々。。。

というのは置いといて…

さっきのナンパ男みたいなのじゃなくて自分を自分として認めてくれる人がいい、とまい子は思うのですが、これ、逆に鍵谷さんは自分を自分として見られるのとかめんどい、って思って生きてたんですよね。



Episode.07

彼氏と同棲している味園さん。

仕事への考え方めちゃくちゃすれ違ってるなあ…。

近年は仕事のホワイト化進んでますが、昇進したい人、管理職の人となるとやっぱり話は別なんだろうなと思うことがあります。(あ、でも、私は個人的に新田さんも悪いと思うぞ。あんまり書かれてないけど。味園さんがこんなになっちゃう前になんとかできただろ(という半分八つ当たりな感想))

そして、味園さんは幸せをひけらかさないのが本当の幸せって主張してますけど、これ、個人的には、頑張って見せないようにしてもそれはそれでいいことでもないと思います。


味園さんがお風呂に入って出てくると彼氏は机でなんか読んでるか調べてるかしてます。

ま、待てよ…これってもしかして…夜逃げの仕方(※ネタバレ)調べてるんじゃない?!と思ったけど流石に彼女に見られる危険があるとこで調べないか。でも味園さんが寝た後なら普通に調べてそう。

翌朝会社に行くと、伝説のキャラ(?)、辻さんが登場。

息子が中学に入って週2パートで復帰したという。実は味園さんの同期。

そして周囲の人にめちゃめちゃマウントを取って、そしてお菓子をみんなにあげて(味園さんは拒否)去っていくのですが、このお菓子がなかなか凝ってるんですよね。

このキャラもしかしてマジの悪役か???と初見で思ったのですが、まい子も思ってる通り、手間をかけてお菓子を作ってるあたりいい意味で本当に女子力が高い(言い方アレですが)と思って、まあきっと悪い人じゃないっしょと判断しました。後々の話を読んだらその通りでした。(まい子は私にはできないとか言ってますが、自炊しない人だししゃーない。というかお菓子の前に普通の自炊しようぜ)

そして、この7話で出てくる色んな年数年齢から計算すると、辻さん、結婚して比較的すぐに子供産んでますね。そしてそのあと(多分)兄弟ができるわけでもなくひとりっ子というの、リアルすぎます。

辻さんのことを考えながら悶々として帰宅する味園さん。

真(彼氏)に声をかけるが、部屋は、、もぬけの殻になっていた。[1巻、完]

この終わり方、マジで好きですね。お試し無料で1巻を読んだんですけど、このラストで一気に引き込まれて次読まなきゃ!!ってなりましたもん。



というわけで1巻終わりですが、まい子にとってある意味何も起こらない、前が見えないこの感じすごいわかります。

味園さん関連は初見ではピリピリしすぎて心が痛いけど最終的に好きです。


次(2巻)の感想→ https://hana00000.blogspot.com/2023/05/2.html



2022年11月26日土曜日

暁のヨナの登場人物を勝手に性格診断(MBTI)してみた・考察

キャラ同士の関係性が絶妙すぎる。


MBTI性格診断

16タイプの結果が出る超有名な性格診断。

ここで診断できます→ https://www.16personalities.com/ja

サイト同様、分析家外交官番人探検家で色分けしています。

仲介者」の紹介ページ曰く、それぞれ、理論、信条、実用性、刺激に基づいて行動しているみたいです。


性格診断一覧

ヨナ ESFJ-A(外向、現実、道理、計画、自己主張) 領事官

ハクESTJ-A(外向、現実、論理、計画、自己主張) 幹部

ユンISFJ-A(内向、現実、道理、計画、自己主張) 擁護者

キジャINFP-T(内向、直感、道理、探索、慎重) 仲介者

シンアISFJ-A(内向、現実、道理、計画、自己主張) 擁護者

ジェハENFP-A(外向、直感、道理、探索、自己主張) 広報活動家

ゼノESFP-A(外向、現実、道理、探索、自己主張) エンターテイナー

スウォンINTJ-A(内向、直感、論理、計画、自己主張) 建築家

リリESTP-T(外向、現実、論理、探索、慎重) 起業家

テジュン ESFP-A(外向、現実、道理、探索、自己主張) エンターテイナー



他にも登場人物は多数いますが、特に主要人物&性格診断してみたら面白そうなのはこの辺りかなと。

気が向いたらまた書き足すかもしれませんが。

なんだかんだ2面性を持ってる人が多いので難しかったです。

こうやってみると、最初の方ってヨナとハク以外内向型の率が高いんですね。書いてないけどイル王とかイクスも絶対そうだし。

そしてやっぱりみんなキャラが立ってますね。かなり性格がバラけてます。


○ヨナ領事官

面白いことに、大体の項目で作中でメジャーと思われる方になってます(ここで書いてないキャラの性格も含め)。全人口の12%もいるらしいので自然ですね。

人気があり、社交的、人の役に立つのが好き、争いごとが嫌いなどの特徴があります。

正直あまりドンピシャではない気もしているのですが、強いていうならやっぱりこれで合っているのかもと思ったり。

ファッションや自分の見た目に興味があるというのも初期にはかなり当てはまりますね。


○ハク幹部

え?と思いましたがそういえばこの人風の部族のトップでした。

地域社会のまとめ役になりがちな性格タイプらしいです。

思い出してみると、他にもみんなを統率している場面が要所要所にあります。

全人口の11%。


○ユン擁護者

内向型にも関わらず社交性のあるタイプらしいです。細やかで献身的。全人口の13%と多い。

医学や学術で活躍するタイプなので完全に合ってると思います。


○キジャ仲介者

全人口の4%。

「冒険家」と迷ったのですが、他の人との関係性も考えるとどちらかというとこっちかなと。

利他主義者。内に激情と情熱がある、 1つの目的に集中するが多くのことをしようとすると力尽きる、あたりが合ってると思います。あとは美、哲学、信条あたりのワードも個人的には一致していると思っています。

(ちなみに私もこの仲介者です


シンア擁護者

タイプとしてはユンと同じなんですよね。似てないと思うんですけども。

注目されるのが苦手、自分の成果は控えめに言う、みたいなところはかなり合ってるかもしれません。

あとは、口下手ではありますが人(特に家族)と深く関わるというのも合ってるかも。

ちょっとだけ「提唱者」と迷いました(明らかに違う部分もあるけど近い部分もある)


○ジェハ広報活動家

とにかく自由にしか生きられないタイプ。それと同時に人との交流を大事にしています。リーダーとして称えられることがあるけど独立独歩を好むというのもまあ合ってると思います。全人口の7%という絶妙な立ち位置。

ヨナたちとの出会いの頃を考えるとこの性格というのは納得です。


○ゼノエンターテイナー

歌やダンスに自然に割り込んだりするタイプらしいです。

確かに初対面(正確にはそうとも言えないけど)の時、自然に割り込んで、というか場に溶け込んでましたね。

長期的に物事を考えるのが苦手らしいです。

だからこそあのポジションなんでしょうね。他の人だったらもっと重い感じになってしまっていると思います。


○スウォン建築家

出ましたよこれ。全人口の2%のレア系性格タイプ。

少なくとも私はこの人に対して共感できないポイントが多いと思っていた(それがまた話に深みを与えてるけど)のですが、多分みんなそうなんじゃないでしょうか。

知識欲が深く、孤独で、先手を打って動く戦略に長けたタイプ。

計画的に型破りなことばかりしているというのはまさにこれです。

架空の悪役や誤解されたヒーローには多いらしいので、意外とフィクションだとよくいる性格タイプなのかもしれません。


○リリ起業家

賢くエネルギッシュ、偏見のない目で見ることができるタイプ。

危険を好むし規則は破ります。うん、確かにずっとお父さんの目を盗んで動いてたよね。

全人口の4%でやはり珍しいです。

あ、ちなみに、自己主張/慎重だと慎重側なのって上に載せた10人だとキジャとリリだけになったのですが、これマジで正しい気がする。シリアスな話が多いながら、深刻というか神経質な雰囲気になりすぎないのは、主要人物の多くが自己主張型だからという(この2つの違いは私もちゃんと説明できないのですが、検索するとなんとなくわかります)。


○テジュンエンターテイナー

ゼノと同じになりました笑

長期的に物事を考えるのが苦手とか、チャンスに飛び込みがちというのはなんか合ってるかもしれません。



関係性一覧

※MBTIは本来関係性を割り出すものではないらしいです。

下記の2サイトを参考にしてます。

https://uranaino.net/archives/1483

https://www.izayoiblog.com/


○ヨナとハク

ビジネス関係。

ええーって思うけど最初の方から読んでると納得かもしれない。

お互いを理解できるし話も盛り上がるけど、長らく一線を引いてきましたよね。なんというか。

ということで、そこから変わっていくのがいいということにしておきます。


○ヨナとユン

鏡像関係。

外向or内向だけが違います。

似ている部分も多く、議論が活発にできるらしいです。

6巻〜7巻で、一緒に船に潜入しつつ少しずつ違う役割で活躍していたのを見ると割と納得です。


○ユンとイクス

上に書いてないけども笑。イクスはキジャと同じ仲介者です。というより、キジャより確実に仲介者だと思います。理想を求めて詩人っぽくて、放っておくと物思いに耽って隠者のようにこもったりするという。

恩恵/先生関係です。

イクスが先生です。一瞬そうだっけ?となりましたが14話読み返したら本当に文字通りの先生じゃないですか。ということで完璧に一致してたのが嬉しかったので書いてしまいました。


○ヨナとキジャ

幻想関係。

何を考えてるかわからない同士。ある意味関係が定まらないタイプみたいです。

この2人、作中では特殊な結びつき方をしてるのでアレなのですが。

多分一度たりともある意味通じ合ってない感というか、絶妙に考えがすれ違ったまま関係性が深まってる感は物凄くあります(違ったらすみません)


○ヨナとシンア

ヨナ&ユンと同じく鏡像関係。

シンアの性格が特殊すぎるので典型的な関係では全くない感じがします。


○ヨナとジェハ

先生/恩恵関係。

ええ……。と思いましたが、確かに他の関係性と比べるとこれが自然かも。

ジェハが自分にないものをヨナに対して感じている=受け取っている=恩恵ということで。


○ヨナとゼノ

準同一関係。

一見似ているようで真反対。

困難に直面したときに協力するのには向いてるらしいです。

確かにこの2人、例えば幼馴染とか、ずっと安定して仲がいいというのが想像つかないんですよね。

それより、ゼノがふとした時に唐突にやってくる感じみたいな。

テジュンもゼノと同じ性格タイプというのがなんか信じられませんが、それが合ってるとすると、ヨナとテジュンもこの関係になります。


○ヨナとスウォン

衝突関係。

難しいのですが、これ、静電気みたいな関係と解釈しました。

距離が遠い間は魅力的に見えて、近づくと事故る。

人によってはそれを乗り越えてもっと近づくことも可能かもしれないけど、うまくいかず離れたまま終わることも多い…みたいな。

この2人の関係をずっと不思議だと思ってきたのですが、衝突関係について読んでいるともっと不思議なのでそういうものなのかなと思います。

一番最初に出てくるこの2人がこの関係性になってるのって凄すぎますね。


○ハクとスウォン

支配/監督関係。スウォンが上に立つ側です。

この関係の怖いところは、上下関係が社会的にそもそも逆だったり、崩そうとしたりすると対立するというところ。

だからこそハクはより苦しんでいたのではないかと個人的に思います。


○ヨナとリリ

恩恵/先生関係。

この関係多いな(そこが重要な気もする&今回書かなかった他の組み合わせでもこの関係のとこ、あります)。ここではリリが先生側です。

が、お互いに自分にないものを感じて学んでいるようにも思います。



と、ここまでで重要だと思われる関係は一通り見てきたのですが、逆に、この関係性の二人っていないのかな?という観点から見たのをちょっとだけ書いておきます(本当は他にも重要な関わりのある2人ってたくさんいるのですが、大体相手の性格がよくわからなかったりして、絶対違うだろみたいな感じになってしまいがち…)


双対関係

4文字目までのアルファベットが全て異なる2人。

ハク&キジャとゼノ&スウォンが当てはまります。マジか。

でもちょっとわかる気がしますね。全く違うタイプなんだけど緊張感が高まりすぎないというか、絡んだらシリアスになりきれないような感じが。


○準双対関係

見た感じ2文字目のみが同じパターンと3文字目のみが同じパターンがあるっぽいです。

スウォン&リリが当てはまります。

関係性を築くことが難しいタイプです。ああ…なんかこう、一番割り切ってるというか何も取り繕う気もなさそうな接し方をお互いしてましたね…これに関してはだいぶ納得です。


○活性化関係

2から4文字目が逆のタイプ。

ハク&ジェハが当てはまります。

ストレスを和らげ合うことのできる関係です。

この関係って結構重要だと思うんですよ。距離の近い2人がこれだと依存関係にもなりかねないという意味で。

そして多分、上で挙げた10人だと他の組み合わせではこの関係性、ありませんでした。

この2人に関しても活性化関係の典型ではない気が物凄くするし、話全体にいい意味でのドライな空気があることとも一致する気がしてます。


まとめ

いい感じに性格がバラけてました。

が、割と現実でもメジャーなタイプか、現実ではあまりいないのにフィクションでは意外とメジャーなタイプ(主にスウォン)が多かったですね。

というわけで今後また性格診断してみたい作品を見つけたら、自分なりの診断結果として論理学者とか指揮官とか巨匠とかのレアなタイプのキャラを見つけてみたいですね。

あとは、関係性がいいところに関しては先生/恩恵関係が多かったですね。

これが物語全体で結構重要な気がします。

他人に対して自分にないものを感じ、自分自身が変わっていくというのが物語の大きいテーマの1つな気がするので(普遍的なテーマではあるけど、友情とかでは片づけきれないそういう関係がここまで自然にたくさん描かれているのは意外と珍しい気がする)。


感想&考察一覧→https://hana00000.blogspot.com/p/blog-page_23.html


新着記事

すみすみ ステージ240 攻略 (エリア12) すごい旗を立ててクリア

  エリア12では 缶入りクッキー 🍪が登場。 今回はその最終ステージ、ステージ240の攻略を書いていきます。 私自身はエリア12はすべて旗を立ててクリア済みなので、 すごい旗を立ててクリア を目指してみました。(ビッグスイーツが2つになる) ということで...

Topics