※最新巻までのネタバレを含む場合があります。最後に他の話へのリンクあります。
2話はハクとミンスの会話から始まります。
ハク、寂しそうな横顔をしていますね。
こういう細かい描写、いいですね。
そして…
ハク「幸せになってほしいと思ってる」
という台詞と血塗れた剣の絵が重なります。場面転換の仕方すげえ。
この後のスウォンによる解説は後々(34巻くらいになって)詳しくわかるので置いておくとして、気になるのはヨナが話すところ。
ヨナ「私は… スウォンを忘れることは出来ないと 父上に 伝え…たくて…」
2話の間中ずっと冷たい目をしているスウォンが唯一表情を変えるコマです。ここでも微妙にスウォンの心の揺れが見えますね。
確かにこんな状況下で愛の告白にも等しいことを言われたらびっくりしますけども。ヨナはこういうところで普通に言っちゃうから凄いのかも。
そこに現れる兵たち。
よく考えたらスウォン本人が、兵と一定の距離を保った状態で(?)一人で忍び込んでるのもやばいといえばやばいのですが、相手が武器を嫌うイル王だからこそこんなことができてしまったわけなんですよねえ。
ケイシュク「ならば 話は早いではないですか」
このセリフ気になる。ケイシュクはどうする気だったんだろう。見られなくても場合によっては…という含みを感じなくもないですが。
臨機応変な人間なので何パターンか展開を考えてそう?かも。
逃げたヨナに対して、
スウォン「…捕まえて下さい」
あくまでもそう言います。切り捨てる覚悟はしているけれど、積極的に死んでほしいわけではないという感じ。
2回目に読むと、残酷さ以上に、ケイシュクとスウォンが同じ方を向いているようで微妙に噛み合ってない印象の方が強く感じます。
ヨナが捕まってしまったところでハクが登場。スウォンは表情をほぼ変えていないけどさらに険しくなったような気も…?多分ここは想定内だったのではないかと。
ハク「イル陛下は どこにおられる?」
スウォン「ーー私が 先程 地獄へ送ってさしあげた」
えー??ヨナに言った時はそんな言い方してなかったでしょ?!ってなりました。ここ。
スウォン自身が気を引き締めているというか、後に明かされる通り「幸福に生きて死ぬつもりなんてない」と改めて覚悟した(自分も死んだら地獄に落ちるつもりでいるみたいな)から、というのも多分そうですが、私はハクの横顔を見て、ああ、ここでハクは深い闇を抱えてしまったんだな、と納得しました。
ヨナと違って放心することも涙を流すことももちろんできず、この瞬間にストレートに傷を負ってしまったわけですから。
(そう考えると91話「彼はとても大切な友人だった」に対する感想が、「ハク、やっと泣けたんだ」となったり…?元々の考えとか立場とかを抜きにしても、このシーンと91話を見るだけで、実はハクの方がヨナより後まで引きずっているというのが納得いきますね)
そしてミンスの矢によってなんとか隙を見つけて逃げた二人。
この時のヨナは見ているだけで痛く感じるほど人形みたいな目をしています。
ミンスは何も知らされてなかった様子。兵じゃないし複雑な立場だからなあ…。
ヨナ「私…… 宴の時……父上が泣いて喜んでいたのに 一言も言わなかったわ ありがとう……って」
あーっこれ12話に通じてますね(改めて読むと気付く)
ユンに助けられたことを当たり前と思うなと指摘されて素直に「ありがとう」と作中(多分)初めて口にするわけですが、多分こういうところで後悔したり成長したりしていってるんですね。
ハク「どこへでも行きますよ あんたが生きのびられるなら」
この一言によってあの長い冒険が始まるのが素晴らしい。
強くなっても、ただ正義感から動くというわけでもなく、ただ生きるために生きているみたいな泥臭さとか必死さを捨てていないのが好きです。
ハク「それが陛下への 想いの返し方です」
うん、伏線が凄い笑
これ、177話「聞こえましたけど」で出てくる、アヤメの言葉(「その人もハク様に想いを返してくれればいいのに」)と同じです。
177話を読んだ時は素敵な言葉ではあるけどなぜわざわざそんな表現をしたんだろう?と思っていましたが、2話に戻ってきて納得しました。
この言葉、単に恋愛に限った話じゃなかったんですね。特に親子愛とか主従関係にはぴったりだな、と。
その後見つかりそうになったところでミンスが兵を引きつけに出ていきます。
ミンス「姫様 どうかご無事で」
ここのコマのミンス、儚い美少年って感じがすごくしますね。
再登場まですっかり存在を忘れてしまっていたのですが、とにかく助けてくれた人がいたってことだけはちゃんと印象に残ってました。
彼に幸あれ。
第1話 感想&考察→ https://hana00000.blogspot.com/2021/05/1.html
第3話・第4話 感想&考察→ https://hana00000.blogspot.com/2021/05/34.html
0 件のコメント:
コメントを投稿