エリア44ではポッピンキャンディ🍬というのが出てきます。
ポッピンキャンディに隣り合うすみすみを片付けると、キャンディが飛び出して、キャンディが当たったすみすみがランダムで片付きます。
最初の画面。
「面白いと思ったものについて書く」「少しだけ独自の視点で」をモットーにゲームを中心に紹介します。ネタバレ注意。攻略はたまにピンポイントで細かいこと、普段は大雑把に書いてます。他の記事は下からどうぞ。
エリア44ではポッピンキャンディ🍬というのが出てきます。
ポッピンキャンディに隣り合うすみすみを片付けると、キャンディが飛び出して、キャンディが当たったすみすみがランダムで片付きます。
最初の画面。
うーん、なんだこのタイトルは。
まあでもそのままです。
まずは魔女の宅急便原作のとんぼさんというのはどういう人物なのかを軽く紹介しておきましょう。
あ、もちろんネタバレ多いです、ご注意を。
・キキより1つ年上
少なくとも5巻にははっきりと書かれています。
・1巻(キキ13歳)のときキキがちょっとほうきを放置していたすきに盗んで飛ぼうとするも当然失敗、キキに怒られる
結構反省してます。それと同時に興味津々です。
・キキの仕事を手伝ったのをきっかけに仲良くなる
電話したり家に来たりまあまあ積極的です(でもこの時点ではまだ友達です)キキに対して「さばさばしていて話しやすい」というのですが、この一言にキキは悩むことになります。
・飛行クラブに参加している
キキと出会った時、いや多分出会う前からずっとですが、飛ぶことというか自分の理解を超えた現象への興味が尽きません。似たような仲間とつるんでいます。
・2巻ではキキのおしゃれな友達であるミミさんと仲良く談笑しているシーンがある
別に特に恋仲というわけでもなく、とんぼさんは意外と普通にコミュ力が高かったりします(?)。それを見たキキは無意識の嫉妬からとんでもない行動に出ます。ここらへん、一番読んでで胸が痛かったです。
・3巻ラストで遠い町の技術学校へ
昆虫について研究したいということで、ここから一気にとんぼさんの興味は昆虫へ向かっていきます。30代になった最終巻でもずっとそうです。
…と、ここまでのことがあっての4巻、タイトルは「キキの恋」です。
4巻、5巻はとんぼさんが学校に行っているのでずっと遠距離恋愛です。
たまに会うけどほとんど手紙でのやり取り。そこに良さが詰まっていると思います。
ここでとんぼさん視点の話を想像してみます。
一応三人称の物語ではあるのですが、ほぼキキの視点で話が進んでいます。
(唯一5巻ラストの方でとんぼさんの学校での姿が一瞬だけ書かれていてそれが印象的ではあるのですが。)
まず、1巻の出会いの時、とんでもないことを言ってます。
飛行クラブの活動としてほうきで飛ぼうとしていて、きょう「も」キキ(というかオソノさん)のお店の前にいた、という。
出会う前から気になりっぱなしですね。自分にはできないことができるという点で。
そして出会ってキキに怒られます。
怒られたけど最後には笑ってくれたし、顔を覗き込まれた時にはやっぱりドキドキしたのかなーとか思ったりします。(照れくさそうと書いてありました)
後日、キキに仕事について相談されて助けることができた時にはかなりホッとしたのではないかと思います。
というか、ほんの少しだけキキへのコンプレックスが解消されたのではないかと。(ここが肝心の4巻の手紙にもつながります)
それからキキと仲良くなっていきます。
大体各巻のラストの方で2人にとって重要な出来事が起こるんですよね。
1巻ラストではキキが町に来て1年ということで帰省、その直前にとんぼさんがキキにポシェットをプレゼント。これは半分くらい告白です。でもまだはっきりとは言いません。(私としてはこの時点で好きということは自覚しているのではないかと思っています。)
2巻ラストではとんぼさんが風邪をひいて、キキがくすりぐさを届けてくれます。とんぼさん的には優しいなあ、くらいな感じだったかもしれませんが、これがキキがもう一つの魔法(薬)を覚えるきっかけになるというそこそこ重要な話です。
3巻ラストではキキが「とんぼさんがすき」と自覚します。そして、とんぼさんが技術学校に行く前にキキと2人きりで会って、そこで「キキもどっかに行っちゃう?」と聞きます。キキが否定すると嬉しそうにします。案外この時にもう、ずっと一緒にいたいと思っていたのかもしれません。ではなぜ遠くに行くという矛盾した行動に出るのか。その答えは4巻の手紙(この記事のタイトルの)にあります。
4巻ラストでは唯一とんぼさんと関係ないエピソード2つで終わります。しかもこれがなかなか凄い話。キキの恋、という巻なんだけどそうやって締めるのが印象的。
5巻ラストではとんぼさんが学校を卒業したことで2人が結婚へ一歩踏み出し、6巻では2人の子どもたちの話がメインではありますが、子どもの旅立ちを見送る2人の姿もなかなかいい感じ。
…というわけでやっと4巻のとんぼさんの話になります。
学校に行ったのは一つには自分探しの旅みたいな意味合いがあったのではないかと思います。もちろん現実的に将来を考えてるとかもあるだろうけど。
キキというわけのわからない存在に出会ってしまって、なんで自分は飛べないんだろうとか考えて、それでも自分にできることを探そう、という。
さらに夏になると雨傘山という山にこもって生活を始めます。キキからすると帰ってこないで自由に楽しくやってる、というふうに見えますが、手紙にある通りこの時もどこかに焦りを感じていたのではないかと思います。
雨傘山の夜の暗闇の中で息を潜めているうちに、ふと、キキだけが特別というわけでもなくて、この世界は不思議なことでいっぱいなんだ、と気づいて、初めて本当に「キキのことが好き」と思えるようになります。
ここの手紙での告白、これほど美しい告白の仕方があるのかと思って呆然としました。
もう少し抽象的に誰にでも当てはまるようにいうと、「君が特別で凄い人間だと思ってコンプレックスに感じて焦っていたけど、きっと自分にもそういう特別な部分があるはずだと気づけたから、初めて対等な同じ世界の人間として好きだと思った」という感じですね。
(こう言ってしまうと文章が固くてアレですが、まあとにかく美しい文章ですよ。というわけで気になる方は読んでください。)
相手のことも素直に認めるし、自分にも自信を持つ、ということが大事なのではないでしょうか。
この手紙の中くらいでしかはっきりと明かされないとんぼさんの内面の葛藤、そして全体を通してゆっくりと成長している感じ、着目してみるとなかなかいいものです。
魔女の宅急便は小学生に読んだきりで、久々に読み返した感じだったのですが、今見るととんぼさんが不器用ながらいい男なんですよ(何目線)
小学生の時に感じた、「キキが凄く輝いて見える」現象、とんぼさんのおかげでもあったんだなあと感じたり。(今見るとあー悩んでるわーという印象が強いですが、当時はキキが輝いて見えたしとんぼさんに一切注目しておらず他の脇役の方がずっと印象に残っていました)
というわけで別の記事で個性的な脇役たちについて一言ずつ書こうかしら。
あ、なんか後半改行しなさすぎててすみません。
とりあえず今回はこんなところで終わりです。
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