2018年3月20日火曜日

【J-POP】バーモント・キッスby相対性理論 歌詞考察


バンド『相対性理論』のアルバム、ハイファイ新書の最後の曲です。


歌詞はこちら→http://j-lyric.net/artist/a04f804/l0158ac.html

長々と引用するのもあれなので、いくつかの単語に対しての解釈を書いてみます。
あくまで私の中のイメージです。
この歌自体にはどんな状況にも当てはまるものがあると思うので、考えずに感じてください。

世界征服


決して大袈裟な話をしたくてこの単語をいきなり入れたわけではないと思います。
今はグローバル化が進んでいたり科学技術が発達したりしているので、「世界」というと地球全体とか宇宙とかまで話が大きくなりますが、本来、一人の人間が知りえる「世界」の中で、何でもいいから一番になりたい、自分の思い通りになってほしい、ということだと思います。

二重生活


もうこれはわかりやすいというか、そのままなんじゃないでしょうか。
仕事をしている自分と、家で献立を考え、掃除や洗濯をしている自分。

その日暮らし


この単語がじわじわと歌の中で違和感を残すというか、2通りの解釈がある気がします。

1つ目は、夢をもって上京したけど実際には安月給のバイトをしているばかり、みたいなリアルなその日暮らし。

もう1つは、定職についていて、お金もいっぱいあるんだけど、精神的に未来に不安を抱いている感じ。一番きついパターンだと、次の日になったらリストラを宣告されるかも、とかもあるかもしれませんが、私はそれよりももっと軽いことなんじゃないかと思いました。例えば今日は機嫌のよかった上司に明日は怒られるかも、とか、明日の営業成績発表が怖い、とか。ちょっとしたストレスがいつ待っているかわからないという、比喩的な使い方。

個人的には後者の方が歌詞の他の部分に合っていると思います。

破壊工作


いわゆる「ガラスの天井」を破壊することを指しているのかと。
日本の女性管理職とか、アメリカの大統領とかに関してよく言われている話ですね。

 

妙な予感


簡単にわかるようで一番言葉にしづらいです…
個人的にここから思い浮かべるのは、かつて言われていた(リアルタイムでは知りませんが)「女はクリスマスケーキ」(=25になったら売れ残り)ですね。
自分の年齢への焦りとか、周りとの温度差とか。

今ではもちろんそんな風には言われませんが、表面的に見えなくなっただけで、実は大して変わってないんじゃないかと思うわけです。
昔と違って言葉にして他人に言われないからこそ、空気を感じてしまう。


甘く危険な日々


この言葉にも、「その日暮らし」と同じような矛盾を感じます。
なぜ、ラブレターを渡せない日々=甘く危険な日々なのか。
一見すると逆のような気もするのですが、何か凄く納得してしまいます。

勉学に励む日々、仕事に打ち込む日々、何か夢に向かって努力する日々、みたいな、後から考えると辛かったりカラカラに渇いていたりする生活が、のめり込んでいる最中の本人からすれば「甘く危険な日々」なのです。
学校のテストでも仕事でもそうですが、成果が出るかもしれないし出ないかもしれない。
ある程度は努力次第だけどそれだけですべてが決まるわけではない。
いつも、わかりやすい結果が出るまでの間、ドキドキしている。
一段落ついてみると自分が疲れていることに気付くんだけど、それまでは集中しているし、不思議な高揚感に包まれていて、いくらでも頑張れるような気になってしまう。
そういう日々に別れを告げる、ということだと思います。



この歌詞が言っていることは、現代の「女性活躍」なんかとは真逆です。
しかし、旧時代的な、女性は家庭にこもっていればいい、という観念を押し付けるものでもない。
女性による、女性のための歌詞だと思います。(相対性理論としては珍しくボーカルのやくしまるえつこさん(ティカ・α名義)が作詞しています。)

少女が女になる時。
人生に疲れた時。
夢を諦める時。
それに対して、絶望を感じる必要はない、という。


2022年追記:割と「バーモント・キッス 意味」と検索されているということに驚いてます。
意味っていう単語、使ってなかったはずだけど引っかかるんですね…。
ということで書いてみます。

意味自体は歌最後に言っている「はちみつキッスは~」と同じということでいいのではないでしょうか。(謎ですけどね)


あと、めちゃくちゃふっと思いついてしまったのですが、
蜂蜜🍯って、働き蜂が作るじゃないですか。
そして蜂って、特殊な社会構造をしていて、他人(蜂)のために頑張るじゃないですか。

多分、曲の本来の意図とは関係ないと思うのですが、つなげて考えてみても面白いと思うんです。

曲の最後で、〜キッスは誰のため、彼のため、つまり他人のためなんです。
じゃあ、単にその彼に一生を捧げます、という歌なのかというとそうではない。
「はちみつキッスはどんな味?」と言うだけで、はちみつキッスに関しては誰のためとか言わないんです。
で、一番最後の最後だけ、はちみつキッスを「神様に」と言って終わる。


ということで、この歌は、
「自分が主役の人生を終えよう」、
という歌なのだと思います。


というか、私自身が20代になってそう思うようになって、
そう聞こえてきました。
恋愛とか結婚とかだけでなく、広い意味でそうだと思うんです。

「神様」というのは、具体的には子供って解釈しても面白いと思うし、でもそれだけだと幅が狭まってしまうから、もっと一人一人が自由に解釈するべき何かだと思います。


…ここまであくまで一解釈ですが、本当に深い曲ですね。。。




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