kalafinaの最高傑作だと思っているこの曲。
ベストアルバムで聴いて知りました。
歌詞→Kalafina red moon 歌詞 - 歌ネット (uta-net.com)
YouTube(音源)→ https://youtu.be/hcGasIF4WkA
曲が好きすぎてピアノでよく弾き語っているのですが、段々と感情移入しながらうまく歌えるようになりまして、そのうちに恐らく誰もしていないであろう解釈を突然思いつきました。
考えずに感じるべき歌詞という気もしますし、各々が人生と重ねて聞くとよい曲なのかなと思うので話半分みたいなところはありますが……。(センシティブなワードが出てくる部分があります。ご注意ください)
まず、red moonという言葉は満月、月食を表すっぽいですね(詳しくはわかりませんでしたが)
また、歌詞にも「六月の」と出てきますし、6月の満月を表す「ストロベリームーン」というのを調べてみました。(月が赤く見えることがありますが、ストロベリーという言葉自体は赤い色とは関係ないそうです)
ストロベリームーンは「恋を叶えてくれる月」。そして満月は子供を宿した子宮の象徴。
…と、ここで、別の方の考察を紹介しておきます。
こちら→音◆red moon 感想その1: カゴの中の鳥 (way-nifty.com)
かなり納得のいく考察というか、自然に考えたらそんな感じだよなあと思います。
まあ、私は初めて聞いたときは子供がどうこうとは思わなかったのですが、失恋はしてると思ってました。
でも、段々と、もし失恋してるわけじゃなかったら?と思うようになりまして。
結論から言いますと、子どもが欲しいカップルの歌なんじゃないか?という気がしてきたんです。
1連目~4連目が恋人同士の馴れ初めから蜜月(?)的な歌詞なのはいいとして、でもやっぱり、「音楽」とか「歌」とか「赤い月」は愛し合う二人が生み出すもの、つまり子供なのかなという感じがします。「アレルヤ」もそうかも。
そう考えると序盤からちょっと聞こえ方が違ってくるかも?という感じ。
で、5連目ですが、なんか不妊で悩んでる人の心の叫びに聞こえてきたんです。
もちろん私が好きに解釈しているだけなのですが、この歌がそれを表しているというよりも、現実で悩んでいる人はこんな心情なのではないだろうか?と段々思えてきたというか。
「人は何度叫ぶのだろう」というのが、ああ、またダメだった、という失望のようにも感じました。
この解釈だと、5連目でいきなり絶望しつつ、同時に希望も持っているのがなんか納得できます。
次の6連目の冒頭、「生きて行く」は、自分自身が生きるというのもそうだし、人類が命をつないでいくという意味なのかなと思ったり。
運命をカルマと読んでますし。
7連目、ここだけ「歌」ではなく「うた」と表記されています。
7連目ではまたちょっと明るい感じを受けるのですが、8連目、やっぱり悲しい。
これはどういうことなんだろう…?って思ったりしますが、私の中での8連目の解釈は「流産」です。
幸せがやってきたと思ったけど、文字通り砕け落ちてしまったような。
そもそもこういう解釈をするようになったのが、色々調べていて知ってからのことなのですが、世の中には不育症というものもあるんですね…。なんか悲しい。
(真面目な医療的なブログじゃないのでこの辺の言葉、検索に引っかからないでほしい)
ここまでくると「恋も夢も『いつか』消えて」というフレーズが納得できます。
現代の不妊治療とかだと、夫婦間の温度差とか、仕事にも影響が出て、とか体がつらいとか色々聞きますよね。多分治療してなくても、周りも自分たちも納得して諦めているつもりでも、知らず知らずのうちに二人の間に溝ができていったりもしますよね…。
そしてその後、「『それでも』まだ届かぬ声」、ここが「それでも」という言葉で繋がっているのもしっくりくるような気がします。
9連目、10連目は詳しく考え始めるとよくわからないのですが、絶望に吞まれそうになりながらも、綺麗ごとだけでは生きられないことをかみしめながらも、希望を信じているように感じます。
特に10連目の「たった一度だけでいい」があまりにも切実に感じられてきません?
まあ、何にしろ、私はこの、どこか胎内を思わせる赤黒い感じの音の世界とか、振り絞るような情念の表現が大好きです。
(さらに、アルバムでこの次の曲が『光の旋律』ということらしいですが、もしやこういう困難を乗り越えて生まれてくる子供の歌なのではないか?という気すらしてきます。)
追記:この曲、頭文字が大文字になってないところが好きです(表記ミスではないはず)