ヨーロッパ、クラシック的な悲しく美しい世界観とRPG的世界観が融合した独特の曲が特徴です。
(発声も声楽的であると同時にピコピコ音にも合う、不思議な透き通った緊張感のある美声です)
まずはこちら↓ RPGの世界を最もわかりやすく表現した曲だと思います。https://www.youtube.com/watch?v=UkIMcSJiffg
このROLE PLAYと他3曲が収録されたアプリ、'ROLE PLAY'を最近初めて知り、ダウンロードしたので語りたいと思います。
App Storeのみでの販売のようです
→https://apps.apple.com/us/app/role-play-糸奇はな/id1232306090
お値段は980円、買い切りアプリとして考えると高い気もしますが形式としてはミニアルバムと思うとよいと思います。
(ですが、糸奇さんご本人の美しい絵、隠しページ、様々な仕掛けが施されており、アプリとしてもやはり素晴らしいです。)
(個人的に糸奇さんを応援しているのもあって課金させていただきました)
以下、創作に深くかかわるネタバレを避けますが(いつもやってるアプリとはわけが違うので)、
微ネタバレは含んでいます。
(著作権的によろしくないと思うので画像は一切なしです)
・基本コンセプト
幻想的な絵柄の「なまえのない まち」を、色々な場所をタップしながら探索する。
その中のCAFE PHANTOM LILYで収録曲を聴き、歌詞を見て、さらに「ライナーノート的なメモ」を見ることができる。
街にはほかにもいろいろな場所があり、各場所にいる様々なキャラの話を見ることができる。
お店系だと独自のメニューが書いてある。(曲でも出てくるアイテムが描いてあったりする)
見ていくうちに隠しページを発見することもある。
・曜日によって変わる要素
実際に見るのは購入した方のみが良いと思うので細かいことは書きませんが、
'BAR SAPPHIRE GARDEN'というところに行くと、街のお話を聞くことができます。
そこに書いてあることに従って街を見に行くと、特定の曜日だけ、特定の場所で絵や言葉が変化していることがわかります。
遊び心を感じる変化から、登場キャラが精神的に抱えているものを垣間見ることができる変化まで、色々あります。
(曜日だけでなく時間帯が決まっている要素もあります)
・月によって変わる要素
ENTRANCE (アプリを開くと最初にいる場所)の絵と言葉が変化します。
まだ2つしか見ていませんが、これから何が出てくるのか楽しみです。
さらに、とある文によると季節で変わる要素もあるようです。
(※追記:なんと、1年に1度しか表示されないであろう文章までありました)
「プレイする」という性質のアプリではありませんが、たまに戻ってきて見てみてはいかがでしょうか。
・「キャラクター」に対する考察
一番書きたかったパートです。
アプリ内にはたくさんのオリジナルキャラクターが出てきます。(具体的にはここでも書きません)
GALLERYに行くと、各キャラのプロフィールを見ることができます。
ここで見るとわかるのですが、キャラクターたちに「役」が割り当てられています。
同時に、問題を抱えているキャラクターが多くいることもわかります。
(他の場所を探索してもある程度わかります)
この「まち」にいるキャラクターは名前だけではなく、役割、職業があって初めて完成されるのです。(曲とアプリのタイトル通り)
これは現実の人間にも同じことが言えます。
自分が背負った役割を正しく果たせないこと、役割でしか自分を見てもらえないこと、役割を持たないこと、また、努力して役割を勝ち取ったところで常に必要とされるわけではないことにも苦しむのです。
(ここはアプリのキャラクターだけではなく歌のROLE PLAYの歌詞を見ていただければと思います。)
アプリ自体には関係ないのですが、一つのとらえ方として、役割を正しく果たせない苦しみ=前時代的、役割でしか自分を見てもらえない苦しみ=時代が変遷しているときの苦しみ、役割を持たない苦しみ&必要とされない苦しみ=現代的、と考えることができます。
一方で、現代でも役割を持っているからこその苦しみがなくなったわけではありません。
非現実的な、現代的でない(共同体内での役割がはっきりしている)世界観を描くことで、逆に、現代の人が共感できる、そこからはみ出した感情や人間の姿を鮮明に表現しているのかもしれません。
・その他の魅力
こういう適当な項目としてまとめていいのかわかりませんが、
・少女趣味で細部まで美しいイラスト
・数的には少ないものの非常にこだわった色の使い方
・シンプルでストレスのない操作性
などです。
動画のROLE PLAYと同じ感じです。
糸奇さんの最大の特徴として「異なる分野の創作が一つの世界観として構成されている」というのがあります。
・最後に
もしもこの記事を偶然見て気になった方がいらっしゃったら、
まずは糸奇さんの曲をYouTubeで聴いてみてください。
音楽もMVもすべて一人で作っていらっしゃる作品がたくさんあります。
ゲーム音楽のカバーも色々あります。
(あー文章うまくまとまらなかった…)
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